園について

About Us

子どもは精神的にも物質的にもいつもそばにいて助けてくれる人がいなければ生きていくことができません。
乳幼児である6歳くらいまでは、今後の人生において最も重要な土台作りの時期でもあるため、すくすく育ってくれるように園ならではの保育を行っております。

担当制

Partner System

赤ちゃんは「お腹が空いた」「オムツが濡れた」などを泣いて表現します。そして、自分の不快を取り除いてくれるお母さんやお父さんとの間に「愛着関係」が生まれていきます。親との愛着関係は「他の身近な大人を受け入れる」「その人の話を聞こうとする」「その人を大切にする」ことへとつながっていきます。また、愛情を持って大切に育てられることで、「自分は大切にされる価値ある人間」として自分を認められるようになっていきます。

保育園のなかでもこのような信頼関係が生まれるように、当園は「担当制」を取り入れています。いつも同じ大人に食べさせてもらったり、オムツを替えてもらったりすることで子どもは安心し、その大人との関係が築かれていきます。

また、一人ひとりの子どもによって生活のテンポや興味のあるもの、体の運動発達などは違います。担当制にすることで、このような違いを尊重した保育がしやすくなります。子どもたちがこのような日々を過ごすことで心身の発達が助けられ、やがて集団生活そのものを肯定的に受け止めるようになっていきます。

流れる日課

Daily Activity

「流れる日課」とは、子どもたちの生活行為を一斉におこなうのではなく、一人ひとり子どもの生体リズムや生活リズム、テンポを大切にして個別に日課を組むことです。当園では、子どもたちが主体的に動けるように流れる日課を取り入れています。

流れる日課によって、一人ひとりの子どもの行為や生活がクラス全体のなかでスムーズに流れるようになり、無駄に待つ時間ができたり、行為が中断されたりすることがなくなります。実際にクラスをのぞいてみると、ある子どもは寝ている、またある子どもは食事をしている、他の子はあそんでいるというような時間帯も見られます。

どんなに小さな子どもでも、自分でできることがあります。できることを毎日丁寧に繰り返しおこなうことで、子どもたちは「ズボンをはく」「服を脱ぐ」といった技術を習得していきます。そのためには、「子どもが自分でするのを待ってあげる」「できないところを手伝ってあげる」ことが大切であり、このような保育士との協働作業をすべての子どもに保証できるのが流れる日課だと考えています。

異年齢混合保育

Friends of Different Ages

核家族化・少子化が進む現代、家庭では兄弟姉妹が少なくなり、一人っ子も増えてきました。地域においても、異年齢の子が入り混ざってあそぶ姿、あそべる空間・時間は少なくなってきています。子どもたちが互いに違う人として尊重し合い、認め合うことが難しくなっていると言えるでしょう。

当園では、異年齢で過ごすことが豊かな人間関係を築く基礎になると考え、1994年以降、幼児クラス(3・4・5歳)において「異年齢混合保育」を開始しています。3~5歳という幅のある集団のなかで、ときにリーダーシップを取ったり、ときに注目を浴びたりすることで、どの子も自分らしく振る舞いながら、仲間同士がお互いに認め合える雰囲気を目指しています。

このような雰囲気のなかで3年間を過ごすことで、子どもたちは憧れやいたわり、思いやりといった感情の揺れ動きをたくさん経験し、立場の違いや他者との関わり方を学んでいきます。大きい子から「こうやって手を洗うんだよ」と教えてもらった子が、後に自分が大きくなったときに、同じように小さい子に教えてあげる姿もあります。

課業

Class

幼児クラスでは、課題を持った活動「課業」をおこないます。子どもたちは課業を通して、知的好奇心やコミュニケーション能力を高めていきます。体を柔軟に動かしたり、表現したりすることを覚え、遊びをより豊かにすることを助けます。

なお、幼児期は体づくりの秩序ある動きが重要であると考え、体そうのみ一斉参加としています。他の課業は自分の決めた遊びにも価値があり、自分の意志で参加することで子どものなかに学びが生まれると考えているため、自由参加としています。